- 日本人の食事摂取基準とは、国民の健康維持・増進・生活習慣病の予防を目的とした、栄養素の摂取基準を示しています。
- 食事摂取基準とは、「栄養指導や集団給食の基礎となる科学的データ」です。
- 食生活の変化や研究成果によって5年毎に改定されます。
- 明確な目標として、摂取不足・過剰摂取・生活習慣病の予防。
食事摂取基準で、定められている栄養は以下です。
ビタミン | 欠乏症 |
---|---|
ビタミンA | 夜盲症 角膜感想 |
ビタミンB1 | 脚気 乳酸アシドーシス ウェルニッケ脳症 |
ビタミンB2 | 口角炎 口内炎 皮膚乾燥 |
ビタミンB6 | 皮膚炎 貧血 |
ビタミンB12 | 巨赤芽球性貧血 末梢神経障害 |
ビタミンC | 壊血病 出血傾向 貧血 骨形成不全 |
ビタミンD | くる病 骨粗しょう症 骨軟化症 テタニー |
ビタミンE | 溶血性貧血 |
ビタミンK | 出血傾向 |
ナイアシン | ペラグラ |
葉酸 | 巨赤芽球性貧血 口内炎 下痢 |
パントテン酸 | 皮膚炎 脱毛 体重減少 |
ビオチン | 皮膚炎 脱毛 神経障害 |
もくじ
細かい事項について解説
食事摂取基準には、細かい分類があるので、それについても解説しておきます。
推定エネルギー必要量
エネルギーの出入りが0となる確立が最も高くなると推定される習慣的な1日あたりの摂取量
推定平均必要量
特定の集団を対象として測定された必要量から、性別・年齢階級別に日本人の必要量の平均値を推定しています。
そのうちの50%が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量です。
目安量
推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、良質な栄養状態を維持するのに十分な量です。
目標量
生活習慣病の一次予防のために、日本人が目標とすべき指標です。
耐容上限量
ほとんどすべての人が過剰摂取による健康障害を起こすことがない栄養摂取量の最大限の量