小腸から吸収された栄養素は、小腸上皮細胞を通過して、血管・リンパ管へ移動します。(この過程を吸収と呼ぶ)
水に溶ける栄養素(水溶性)は、そのまま吸収されて毛細血管に入ります。
水に溶けない栄養素(脂溶性)は、胆汁酸などにより、乳化されてリポタンパク質となり、リンパ管に移動します。
もくじ
栄養素の吸収部位
各栄養素は、胃腸によって吸収部位が違います。
詳しくは、表を参考に。
善玉菌 | 悪玉菌 |
---|---|
病原菌の感染を防ぐ 悪玉菌の増殖を抑制 有害物質の産生を抑制 ビタミンB郡・Kの合成 免疫力を高める 消化吸収を助ける 食物繊維の分解 発がん性物質の不活化 | 有害物質をつくり腐敗させる 免疫力を低下させる 発がん物質の生成 町の蠕動運動の抑制(便秘) |
小腸の構造
小腸は、「ひだ」がたくさんついた構造になっています。
さらにその「ひだ」には、絨毛と呼ばれる高さ1mmの突起がついています。
さらに、絨毛には「微絨毛」と呼ばれる1μmの突起がついています。
この、絨毛をすべて広げると「テニスコートくらいの面積」(約200㎡)になると言われています。
さらにその「ひだ」には、絨毛と呼ばれる高さ1mmの突起がついています。
さらに、絨毛には「微絨毛」と呼ばれる1μmの突起がついています。
この、絨毛をすべて広げると「テニスコートくらいの面積」(約200㎡)になると言われています。
小腸の吸収機構
小腸の絨毛と呼ばれる部分から、栄養は吸収されます。
細かく4つの吸収があります。
単純拡散
濃度の高い方から低い方へ、エネルギーを必要としない吸収(脂質・ビタミンB6)(受動輸送)
促進拡散
受動輸送のうち、輸送単体を利用する場合を呼びます。
単純拡散よりも、吸収が早いです。(ビタミンB1)
能動輸送
濃度の低い方から高い方へエネルギーを必要とする輸送。(グルコース・アミノ酸・ビタミンB2)
飲作用
細胞膜が、物質を取り囲んで小胞を形成して取り込む方法(ビタミンB12)
吸収後はどこに行くのか
吸収された栄養素は、「水溶性か脂溶性」によって、2箇所へ行くことになります。
門脈系(水溶性物質)
水溶性物質(グルコース・アミノ酸・水溶性ビタミン・ミネラル・短鎖、中鎖脂肪酸)は、毛細血管を通って、肝臓に到達します。
肝臓での代謝を経て心臓へ戻り、全身に運ばれます。
リンパ管係(脂溶性物質)
脂溶性物質(脂肪・長鎖脂肪酸・コレステロール・脂溶性ビタミン)リンパ管に入り、胸管を経て、血液循環によって全身に運ばれます。