緑黄色野菜を多く摂取する人たちに「がん」「心筋梗塞」が少ないことが話題になりました。
そのことから、緑黄色野菜の共通因子であるβカロテンが指摘されたのです。
当時は、βカロテンはいくら食べても過剰症にはならないということが知られていたのです。
もくじ
これを裏付けるためにβカロテンの大規模投与実験が行われました。
フィンランドでの実験
3万5千人の喫煙者を2つのグループに分けました。
・片方には、βカロテンを投与
・片方には、βカロテンと言ってプラセボ(なにも入ってないカプセル)を投与
その結果、βカロテンを投与されたグループに、肺がん・心筋梗塞になった人が多かったのです。
・片方には、βカロテンを投与
・片方には、βカロテンと言ってプラセボ(なにも入ってないカプセル)を投与
その結果、βカロテンを投与されたグループに、肺がん・心筋梗塞になった人が多かったのです。
米国での実験
5万人以上の実験においても、βカロテンを投与されたグループのほうが肺がん・心筋梗塞になった人が多かったのです。
βカロテンの過剰症になった理由
βカロテンは、たしかに抗酸化作用があります。
しかし、必要以上にβカロテンが多すぎると、返って組織障害を起こすのです。
(※プロオキシダントと言う)
中国での実験
中国で、上記と同様の実験をしたところ、、、
なんと、今度はβカロテンを投与されたグループが、肺がん・心筋梗塞になった人が少なかったのです。
これらのことからわかること
実は、中国では栄養が不足している人が多かったのです。
なので、βカロテンは、たしかに抗酸化作用があります。
しかし、普段から栄養が十分に摂れている人の場合、長期に渡って大量に摂取していると過剰症になる可能性があります。
よって、「普段からほとんど野菜・果物を食べない」という人には、健康食品・サプリなどでβカロテンを補給することは、有効です。
参考にしてください。